ロシア軍の損害が「とんでもない水準」に? 死傷者が “最高記録”更新か 英国防省が要因を指摘
いつまで攻勢を続けられるのか?
ロシア軍の死傷者が急増中
イギリス国防省は2024年12月5日、ウクライナへの侵攻を続けるロシア軍の死傷者数が、2024年11月に月間最高記録を更新したとの見解を発表しました。
同国防省によると、ウクライナ軍参謀本部が報告した11月におけるロシア軍の1日平均死傷者数は1523人で、3か月連続で最高記録を更新したとのこと。
特に11月28日は、1日あたりの死傷者数が過去最高となる2030人となり、初めて2000人を超えたとしています。11月の死傷者の総計は4万5680人に上り、5か月連続で増加していると推定しています。
ロシア軍の死傷者数が多い理由は、攻勢のテンポが速いことが関係していると指摘。ロシア軍はウクライナ軍が越境攻撃を行っているクルスクのほか、クプヤンシク、トレツク、ポクロウシク、ヴェリカ・ノヴォシルカなど、いくつかの前線でウクライナ軍への圧力を強めようとしているそうです。
ロシア軍の死傷者数は12月も1日平均で1000人を超えており、今後も複数の軸で歩兵主体の攻撃を続けていくとの見解を示しています。
なお、イギリス国防省は2024年11月、ロシア軍が全面侵攻を開始して以来、少なくとも3500両の主力戦車と7500両の装甲車を失ったと発表しています。ロシア軍が損害を補充できる唯一の手段が、旧ソ連から引き継がれた戦車や装甲車の備蓄であるとも指摘しています。
ロシア軍は戦術的には前進しているものの、兵士だけでなく、装甲車両にも大きな被害を受けており、損害を顧みない戦術をいつまで続けられるのかが注目されています。
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